あの日のことはまだ記憶に新しい。
昨年の 10 月末、小雨が降ったりやんだりの空模様の中、
浮かれた気分で駅から小洒落たレストランへ足を運んだのを覚えている。
22歳の誕生日を迎える前で、出会いにも飢えていた私は気分も高ぶっていた。
なにせ、これまで告白されることや告白することはあってもちゃんとした交際経験はなかったからである。
これ以上の言及は辞めて頂きたい。
・・・
そこで、私が参加した20代限定の街コンエピソードをCEOさんへ投稿させて頂きました。
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当日の街コンレポート
※募集ページの写真(過去の開催の様子)
当日、開催時間よりも随分早くに着いたのを覚えている。
店に到着し、カウンターにいる人に声をかけて貸切スペースに案内された。
そのスペースには私とワイルドな風貌の街コン担当者だけ。
まだ受付は開始していないからちょっと待っててくださいと言われて椅子に座っていつものように twitter やラインをしていた。
しばらくして、受付を済ませてまたスマホの画面としばらく睨めっこをしていた。
徐々に男性参加者が集まってきた。
そのたびに開始はまだかと何度も腕時計に目を移して、
ようやく開始 10 分前とか 5 分前くらいになって女性陣がぞろぞろやってきた。
女子はそんなに張り切ってないのかなと思いながらも指定された座席に腰を下ろした。
店の角の大きなテーブルに壁沿いのソファーがあり、向かいには椅子が 2 脚。
そのテーブルのソファーの端に座った。
ほかにもいくつかテーブルがあり、総勢20名ほどの集まった様子だった。
ペアとなった男性について
- 1つ年上の現場監督の小柄男性
- モテそうだけどシャイな少し年上男性
①24歳ぐらいの女性二人組
正直な第一印象として、その2人の女性達は良かった。
コミュ力もありそうで、容姿も悪くなく、ファッションセンスも悪くなかった。
右に座っていたショートカットでだらしないキャラの女の子は私にとっては結構タイプだった。
隣の長髪の女の子はどちら かと言えばその子を引っ張るしっかり者のような感じでこちらもまた悪くなかった。
運営スタッフから話を楽しんでください!という掛け声のあと、
私は自分から率先して色々な話の種を作っ て彼女たちと話をした。
出身地はどこか。趣味はなんなのか。幼少期はどうだったとか。
思いつく話を振って、全員 1 人ずつ話す形式で話題を盛りあげ、女子には聞き上手がモテる という話を小耳に挟んでいたもんだから、女の子の話はとりあえず聞きに徹してリアクションをする。
ツッコミどころなどにはツッコミを入れたり話題を広げる振りを入れたり 色々普段より頭を動かしながら口を動かしたのを覚えている。
しかし、問題に直面した。
相手はこちらにはそれほど興味がある様子ではなく、
とりあえずこちらの話は興味がありそうに聞いていたけれど、基本は自分たちの話で 2 人で盛り上がり 2 人で楽しんでいたような感じだった。
身内トークに挟まれて、こちらは少し困惑していたが、ぼーっとするのも損なので、とりあえず話を聞いて聞いてリプライを返して広げてというスタンスでなんとかキャッチボールを続けていた。
女の子たちは気が利くようで、私たちが話に夢中になっているときに、バイキング形式の食事を取りに行ってくれた。
これが気を利かしてくれていたのか、飽きていたのか、それともいいのがいないねという裏の会話なのかは未だ知りえないが。
私達男性陣はその意図を知る由もなく、自分たちも気が利かないのはまずいと一緒に食事を取りに行ってしまった。
これといって食べたいものは特になかったものの、私の目的は食欲を満たすことではな く出会いへの欲求を満たすことであったから大変に満足はしていた。
値段は少々高いと最 初は思っていたが、会が始まり自分にとって”割とアリ”な女の子達が早速来たもんだからコスパも悪くないなと感じていた。
そうこうしているうちにしばらく時間は過ぎ、下戸な私がほろ酔い気分でテンションが上がり始めた頃、もうすぐ席替えをするので連絡先交換をお願いしますという掛け声が聞こえた。
連絡先を交換したいとは思っていたものの、あまりにがっつきすぎるのも飢えた野獣のようでみっともないと思った私は連絡先交換の提案よりもその場の話を広げることを優先した。
なにせ、その時は彼女たちの部活エピソードだかなんだかで話の盛り上がりがピークだったので話を切るに切れる状態ではなかったのである。
もうそろそろ席替え時間になるからそろそろ連絡先を聞かないとまずいと思っていた頃 だが、私が興味のない映画の話題で女性2 人と隣のモテそうな雰囲気の男性の話が弾んでいた。
皮肉にも、私が休日の話だかなんだかを振ったおかげで盛り上がってしまったのである。
興味のない話ではあったが、話に参加しないのもプラス印象にはならないからわかる範囲で会話に入って私は参加していますよアピールを続けていた。とんだ悪あがきである。
そのまま連絡先交換の話題を持ち上げるわけでもなく、空気を読んで話を中断させない ように過ごしていると、席替えをしてくださいと号令がかかった。
タイプだった女の子に連絡先を聞く前に女性が席替えをしてしまった。
そんな私ではあるが、まだ諦めてはおらず頭の中では作戦会議が行われていた。
会がどんどん進行していく中でも私は頭の中でさっきの会話の中で放り込んでおきたかった二次会の話を後ほど提案してみようと、会議の行方が決定していた。
その会議を頭で行いながら新しく現れた 2 人の女性との会話を進める。
②26~27歳ぐらいの女性二人組
正直この2人は私のタイプでもなかった。
先程の彼女たちよりも少々年齢が上のギャルっぽい女性達だった。
ルックスも中身も自分の理想のタイプとは違ったので、ここは別に連絡先は交換しなくてもいいから話だけは円滑に進めておこうとこれまた作戦が決定していた。
先程のように話を聞きながらところどころ掘り下げるスタイルでとりあえず話を盛り上げる。
隣にいた工事監督の男性と先程の興味があった女の子達が言っていたことだが、
本来はこのテーブルに座るスタイルは珍しいらしい。
立食パーティー形式で気になる人に声をかけるのが 1 番多いパターンらしいが、
そのパターンを想定していた私は座席に座る今回のパターンの犠牲者となるのである。
とりあえずこのペアとの時間は終了した。
1番手を抜いていたところだから記憶も曖昧である。
続いて、30手前くらいの女性が来られた。
③29歳女性一人
自分よりも一回りくらい上でもあったのでルックスはさほど惹かれなかった。
この人は 1 人で来られた方でした。
1 人で 3 人の男の相手をするのだから大変である。
男 3 人と 1 人の女性が対面で座っているテーブル というのは滑稽なものだ。
集団面接のようだと錯覚した。
しかし、立ち振る舞いや話し方は悪くなかった。
遠方から越してこられたというこの人との会話も同様に振って広げてのスタイルで行う。
先程から同じことの繰り返しなのだから、もはやマニュアル化していた。
ここでは、相手の印象がよく話もそこそこ弾んでいたので友達候補として連絡先は交換する狙いで脳内会議が終了した。
話しも盛り上がり、そろそろかなというタイミングで連絡先交換の号令がかかる。
今度は、相手の女性から連絡先交換をしませんかと提案をされた。
3人を相手にしているから、全員まとめてではあるが。快く了承し、連絡先を交換する。
そして、残りの時間を他愛もない会話でやり過ごしたあと、今回のパーティの全ての終了が告げられる。
司会者がなにやらいい雰囲気で締めている中、私は二次会のことに考えを巡らせていた。
解散が言い渡されたあと、隣にいた工事監督の男性に今日の感想など色々な話を振られて色々と応えていた。
本来であれば一人で誘いに行きたかった二次会であるが彼との話の流れでこの人も来ることになった。
目当てはもちろん最初の 2 人組。
覚悟を決めていたので声をかけようとするが、 店内に見当たらない。
急いで店の外へ向かうと、足早に帰宅しようとする彼女たちの姿があったので、声をかけた。
まるで万引きGメンである。
今日楽しかったですね。また遊びに行きましょう
とかそんなくだらないことを言った記憶がある。
彼女たちも社交辞令で応じてくれていたので、LINE の交換を提案した。
いいで すよと口では言っていたが、少々乗り気でないのは素振りから見て取れた。
しかし、せっかくの出会いの場だ。
相手が乗り気でないからと言って引いてしまっては普段のままである。
このあとカラオケに行きませんかと 2 人に声をかけて、じゃあ行きましょうの応えを期待するが、このあと二人でほかの友達と飲みに行くんですとの事だった。
事実なのか嘘なのかはわからなかったが、そう言われれば仕方もない。
相違を詰問しては マイナスポイントを大きくするだけなので、LINEでの後日イベントに賭けてほかの人たち を誘うことにした。
しかし、店の前でしばらく喋っていたもんだから、もう女性陣は見当たらない。
女性陣がいないからもう二次会はいいかと考えていたが、隣の男は乗り気である。
男 2 人で行ってどうすると考えたが、相手が乗り気なのに断るのも失礼なので、とりあえず行くことにした。
カラオケについてからも私の往生際は悪い。
最後に話した女性とLINE交換したもんだから、連絡を試みた。
まだ近くにいれば店の情報を教えて来てもらおうという考えだ。
しかし、結果はというともう電車に乗りましたとの事だった。
残念ではあるが、男 2 人でカラオケを楽しむしかなくなってしまった。
そこそこ歌うことが好きで得意な私と、歌は好きだけど、歌うのはうまくないというこの男と、カラオケを楽しんだ。
この場を楽しんだというよりは、憂さ晴らしで思いっきり歌ってやろうという感覚だった。
彼の少々音痴な歌声を聞いて、私が歌い、彼が歌っての繰り返しであった。
男 2 人の虚しい二次会を終え、私は家に帰宅した。
女性陣への連絡とその後の発展は?
帰りの電車の中で女性陣へLINEを送った。
今日は楽しかった。また機会があればと。もちろんもっと丁寧な言い回しだが。
その後、家の中で酔いを覚まし、その日は収穫はあまりないまま寝た。
ちなみに返信があったのは最後に話した女性のみ。
それも友人などを交えた飲み会への招待の内容。
お目当ての彼女からの返信は未だに確認していない。もう半年近く経つのに、長いなあ…。
そして、春は出会いの季節。リベンジを誓って街コンを探し始めた。
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